【嫌われる勇気】「課題の分離」で悩みから解放されよう!実践例でわかりやすく解説

嫌われる勇気

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仕事でも、家庭でも、友人関係でも対人関係の悩みは付き纏いますよね。

大ヒットしたベストセラー「嫌われる勇気」の中でも、「全ての悩みは対人関係である」としています。

つまり、対人関係の悩みが払拭されれば、多くの悩みが解消されるというわけです。

今回は、そんな対人関係の悩みを解決するヒントになりうる「課題の分離」について解説していきます。

「嫌われる勇気」の中に出てくる「課題の分離」は、読んだだけでは理解するのが難しい考え方です。そこで本記事では、「課題の分離」の概要と、日常で実践していきたい具体例を紹介していきます。

なかなか理解ができない….と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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課題の分離とは?

まず課題の分離とは、ベストセラーを記録した自己啓発の名著「嫌われる勇気」の中で取り扱われている、「アドラー心理学」の重要な考え方の一つです。

今目の前にある課題が「自分の課題」なのか「相手の課題」を考え、自分の課題であれば、誰にも踏み込ませようとせずに自分自身だけで向き合い、相手の課題であれば、逆に一切踏み込まないようにします。

あらゆる対人関係のトラブルは、「課題の分離」ができていない時に起こります。

相手の課題なのに土足で踏み込み、どうにか変えようとしてしまうと歪みが生まれてしまいます。

考えてみれば、自分が取り掛かっている問題なのに他人からあーだこーだと言われたら、いい気分にはならないですよね。

しかし、現実には他人の課題に無意識的に足を突っ込んでいることは少なくありません。

課題の分離は難しい? 

「課題の分離」が難しく感じる理由の一つに、相手の課題なのか自分の課題なのか線引きができないことがあります。

先述したように、相手の課題に踏み込んでしまうのは、「無意識的」です。誰だって、他人の課題だとわかっていて、自分にはどうすることもできないとわかっていれば口出しはしないですよね。

では、どのように分離をすれば良いのでしょうか?

課題の見分け方

課題を分離するためには、いま目の前で起こっている出来事が誰の課題なのか?を見極める必要があります。

課題の見極め方は、「最終的な結果を引き受けるのは誰か?」を考えることです。

本書では、「勉強しない子供に怒る親」を例に挙げています。家庭内ではよく起こる論争ですよね。

親は、子どもの将来を思って勉強させようと、口うるさくなります。

勉強をしなければ将来がおかしくなってしまう。この子のためにも心を鬼にして勉強させなければ、といった気持ちからでしょう。

しかし、最終的に「勉強しないこと」で引き起こる結果を受けるのはだれでしょうか?そう、「子ども」です。なので、これは「子どもの課題」となります。

私たちができるのは「促すこと」だけ

こうは言っても、勉強しない子どもに対して無関心で何もしないことはできないですよね。アドラー心理学でも放任主義を推奨はしていないとしています。

では、どうしたらよいでしょうか?

本書では、相手の状況を知った上で、「援助するべき」としています。

何をしているのか知った上で、見守る。相手がもし助けを求めるのであれば手助けをする態度をとっていくべきです。

これは親子関係に限ったことではなく、恋愛でも、仕事でも同じことが言えます。

決断は本人にしかできない

本書では、「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を吞ませることはできない」という英国のことわざの話を取り上げています。

馬に水を飲ませようと、水辺まで連れていくことはできます。でも、本当に水を飲むかはその馬自身が決めることであり、私たちは強要することはできません。

このことわざのように、手助けや誘導はできますが、最終的な決断は相手がするべきです。

そうでなければ、多くのことを自分で決められなくなり、「自分だけの人生」を送れずに生涯を終えることになります。

日常で実施したい「課題の分離」

それでは、ここからは日常で実践していきたい課題の分離を紹介していきます。

課題の分離ができていない場面は、日常のあらゆるところに潜んでいます。もしかしたら無意識に相手の課題に踏み込み、どうにか変えようとしてしまっているかもしれません。

あなたの生活の中にも潜んでないか、ぜひ振り返ってみてくださいね。

仕事での例

仕事での残業について例を挙げてみましょう。

あなたは定時で帰れるけども、他の人は仕事に追われて帰れそうにありません。

このときに帰ってしまうかどうか迷う場面もありますが、もし「あなたが取り組むべき課題」が全て終わっているのなら、迷うことなく退勤しましょう。

「あいつは帰るやつなんだ」と悪い評価を下されたとしても、その評価を下すのは「相手の課題」であって自分自身は踏み込める領域ではありません。

また、仕事が定時に終わらないという課題に取り組んでいるのも「相手」です。

残業しているのは、その人の仕事の仕方が起因しているかもしれませんし、無理なスケジュールで引き受けてしまったからかもしれません。

反対に、あなたは定時で帰れるほど仕事を効率的にこなし、無理な仕事は引き受けないスケジュール調整力を持ち合わせているということなので、十分自分自身の課題をクリアしていると言えます。

子育てでの例

先述した通り、課題の分離は子育てにも大いに活用できる考え方です。

しかし近い間柄であり、まだまだ未熟な部分も多い子どもに対して「ただ見守るだけ」の姿勢でいることは、現実的ではないですよね。

そのため、子どもに対しては積極的に「援助」しましょう。

この時重要なのは、親の考えの押し付けではなく「一緒に取り組む姿勢」です。

「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」と、問いかけ、「わたし」と「あなた」の意見をわけて、子どもと一緒にどうしていけばいいかを考えていきます。

子どもは、まだまだ経験していないことがたくさんあります。そのため、今目の前にある課題をそのまま放置したらどうなるのか?と予知する能力がまだまだ育っていません。

一緒に取り組み、ある程度援助したあとは、「自然の結末」を体験させることも必要です。

そうすることで、身に染みて「結果」を味わうことになるため、自分から積極的に課題に取り組むようになります。

特に思春期に差し掛かる時は、いろんなことを自分で決めたいと自我が芽生えてきます。ある程度自分で決めさせて、結果を体験させてみましょう。

明日の自分、今日の自分

目標を達成に向けて日々継続していくとき、「課題の分離」の考え方は強い味方になってくれます。

継続するためには、毎日なんらかの「タスク」をこなす必要があります。

しかし、自分のできる量を鑑みて、「今日はこれ以上できない」と感じたら、潔く取り組むのを中断する選択肢を持ってみましょう。

「今日の自分」は、精一杯今日やるべきことをやった。それは、誰にも踏み噛めない、明日・昨日の自分でさえも踏み込ませない「今日の自分の課題」として、精一杯頑張ったと思えれば、それで十分です。

これ以上のタスクをやるかやらないかは「明日の自分の課題」であって、今日の自分には関係ない。

そうやって、自分自身も課題を切り分けることができると、継続がずいぶん楽になります。

 

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だれかの期待を満たすために生きてはいけない

課題の分離を実践しようと思っても、なかなか思い切れない部分がありますよね。それは、「相手に嫌われたらどうしよう」という不安感からくるものでしょう。

しかし、本書ではそういった不安も一刀両断しています。これこそが「嫌われる勇気」といえます。

嫌われるかもしれないという気持ちは、「相手の期待を満たさないといけない」と考えてしまうからです。

しかし、他人の期待は他人の課題であって、自分の課題ではありません。他人の期待を埋めるような生き方をしていると、他人に操られている人生を送ることになります。

本書では、他人の期待を満たさずに対人関係をどのようにして築いていくかも記されています。「課題の分離だけでは難しい」と感じる方は、一度読んでみてください。

まとめ | 「課題の分離」でより良い人生を!

いかがでしたでしょうか。

自分の人生をよりよく生きるためにも、課題の分離としっかりと向き合うことが大切です。難しいからこそ、人生をかけてでも取り組みがいがあり、結果もしっかりとついてくる課題なのではないかなと思います。

今回の記事を読んで、少しでも悩みを解決するヒントになれば幸いです。

参考文献はこちら!