【嫌われる勇気】目的論を解説!この瞬間から幸せになれる考え方とは?

嫌われる勇気

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大ヒットを記録した「嫌われる勇気」にでてくる「目的論」は、斬新な切り口で多くの人に勇気を与える考え方です。

しかし、斬新さゆえに、取り扱いが難しい考え方でもあります。

本記事では、目的論を、筆者の実体験を交えて解説。また、嫌われる勇気における「トラウマ」の扱い方についても説明しています。

目的論についてピンときていない人や、納得できない人、反論を持っている人も、一つの参考にぜひ読んでみてください。

 

目的論とは?

目的論とは、「嫌われる勇気」における重要なテーマの一つです。

それまで主流だった「原因論」の反対である「目的論」を提示したことで、衝撃を与えました。

「原因論」は、なにか問題が起こった時に、それはなにか原因があるから起こった、という考え方。

それに対し「目的論」は、何かの目的を持ってその結果を作り出しているという考え方です。

本書では、赤面症の女の子の話が出てきます。好きな男の子の前だと、顔が赤くなってしまい、恥ずかしいから告白ができないのだと。

そこで哲人は、女の子に「目的論」の話をします。

顔が赤くなるから(原因)告白できないのではなく、告白して振られ、傷つきたくないから(目的)赤面症を言い訳にして告白しない(過去の利用)。

傷つかないために、赤面症を「必要としている」と話しています。

赤面症があるからこそ、告白できないのではなく、告白して傷つきたくないから、あるいは告白して成功するという可能性を残しておくために、赤面症を必要としていると説明しています。

変われないではなく、変わりたくない

この世の中には、変わりたくても一歩踏み出せない人がたくさんいますよね。

筆者もその中の一人でした。

筆者は、努力したり継続した後に結果が出ることはほとんどありませんでした。

もちろん、単に努力不足だったかもしれないし、環境のせいかもしれませんし、目標達成のための方法論も未熟だったかもしれません。

いろんな可能性があるにしろ、「過去の体験」として「努力しても報われない」と脳にインプットされました。

だからこそ、どんなに頑張っても、何も成し遂げることはできないと考えていました。

しかし、この目的論を自分に当てはめると、「努力しても無駄」なのではなくて、「限界まで頑張ったら自分には成し遂げられるものがあるかも」と可能性を残したかっただけなのかもしれないと考えました。自分の可能性に対して保険をかけていたんですね。

この考えを自覚した筆者は、言い訳してるくせに「幸せになれない」と嘆いてるのはカッコ悪いなと感じました。そして、結果が出なくても、もがき苦しむ姿がカッコ悪くても、自分が納得するまで継続しようと決めました。

この決意とともにwebライターを始め、その後ブログ運営も始めるようになります。

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アドラー心理学は勇気づけの考え方とも言われますが、まさに過去に囚われて何もできないとストッパーをかけている人にとっては、「納得した上で」踏み出せる考え方だなと感じます。

単に「変われないのはあなたの性格のせい」などと言われても、単純に傷つきますし、なんだか腑に落ちずに終わってしまいます。

しかし、潜在的な「言い訳」に自覚的になり、「過去の捉え方で、今の自分の行動を変えられる」とすれば、自然と勇気が湧いてきます。

嫌われる勇気における「トラウマ」とは?

このように、過去に囚われて一歩踏み出せない人にとっては、勇気を与えてくれる「目的論」ですが、関連して本書に出てくる「トラウマは存在しない」という考え方は、すこし危ない考え方なのでは?という見解も多く見られます。

嫌われる勇気に出てくる「トラウマ」は、要は「過去に起こった嫌な出来事」全般を指します。しかし、心理学でいう「トラウマ」は、「個人では対処できないほど圧倒されるような出来事」であり、その後「トラウマ」によって条件反射的に身体や意識が反応してしまう症状(PTSD症状)であるからです。

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「トラウマは存在しない!」それ本当?アドラーはそう言ったの?

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なので、「トラウマは存在しない」と言い切るには無理があるのではないか?とされています。

そのため、すべてにおいて「目的論」が適用できるわけではない、と頭に入れておいた方がよいでしょう。

大切なのは、「過去の体験」を言い訳にして、現状を嘆く言い訳にしていないか?を考えることです。

まとめ|言い訳を「自覚」し、より良い人生のために一歩踏み出そう!

「嫌われる勇気」にでてくる目的論は、過去の出来事を言い訳にして、現状を変えたくないと甘えを持つ人に一石投じる考え方です。

しかし、全ての事象に当てはまるわけではなく、大切なのは自分自身が変わらないために過去の出来事を言い訳にしていないか?を考えることです。

もし言い訳にしているかも、と自覚できれば、より良い人生に近づけるためにどうすれば良いのか?と考えるヒントになるでしょう。

本書では、「目的論」の他にも、人生をよりよくできるヒントがたくさん掲載。アドラー心理学をもっと理解したいという方はぜひ一読してほしい一冊です。

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