アート思考は人間にしかできない表現の模索!思考法と鍛え方を解説

仕事術

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「アート思考」は、近年ビジネスにおいて必要と叫ばれるようになった思考法の一つですが、その解釈はさまざまあり、どう言ったものか掴みきれていない方も多いと思います。

今回はさまざまある解釈の中でも、『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)で取り上げられている考え方をピックアップ。アートの歴史から見た、先人たちのアート思考とその鍛え方を解説していきます。

仕事に役立つ思考法を模索している方は、この記事を参考にしてみてくださいね

「13歳からのアート思考」とは?

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)は、武蔵野美術大学出身で、美術教師であり、アーティストでもある末永幸歩氏が書いたものです。

本書では、著者の教育現場で感じた実体験をもとに、ひとりひとり異なったものの見方を深めることの大切さを解いています。また、歴史に名を刻んだアーティストたちを取り上げ、どのように固定概念と戦ってきたのかを紹介しています。

先人たちは何を壊してきたのか?

アートの歴史は、人間にしかできない表現を追求した歴史でもあります。

遡ること19世紀。アートのゴールは、より再現性のある絵でした。目で見たままそのままをリアルに描くことが美しいとされていました。

しかし技術が進歩し、見たままを写し出すことのできるカメラが出てきたことで、より再現性のある絵は、意味をなさなくなります。

美術史の名言の一つに「カメラができた。今日を境に絵画が死んだ」という言葉があるように、まさしくカメラがアートの代替とされ、アートとしての存在価値はなくなってしまいました。

その後アーティストたちは、自分たちに何ができるのかを模索していきます。アートにしかできないことの模索=人間でしかできないことの模索でした。

固定概念を問い、破壊することで、人間にしかできない表現に挑戦してきたのです。

本書では特に美術史に名を残した6人のアーティストを取り上げ、どんな固定概念を破壊してきたのかを紹介しています。

マティス

マティスはそれまで常識だった、「目で見たままの色を描く」固定概念を壊しました。

代表作「緑の筋のあるマティス夫人の肖像」では、鼻筋を緑色で描くなど、実際の色とは異なる色使いでその主張を表現しています。

ピカソ

ピカソはそれまでの「目に映るもののみを書く」固定概念を壊しました。

代表作「アビニヨンの娘たち」では、人体を展開図のように、あらゆる視点を一枚の絵に収めようと試みました。その方が、情報量が多く、真実であると主張したのです。

カンデンスキー

カンデンスキーは「ある事象に対して具体的に描く」固定概念を壊しました。

代表作「コンポジションⅦ」では、造詣が深かった音楽を、感じたままに絵に表現しました。いわゆる「抽象画」の始まりです。

デュシャン

デュシャンは「美しいものを描く」ことの固定概念を破壊しました。

代表作「泉」は何の変哲もない男性用の便器を横向きに置き、架空の名前をサインして美術館に展示しようとしました。しかし、さすがに展示はできないと拒否されてしまいます。

その事実をアート雑誌に載せることで「美しくなければアートではないのか?」と問題提起したのです。

ポロック

ポロックは「何かを描く」固定概念を破壊しました。

カンデンスキーは、抽象的ではあるが、「何か」を描いていました。しかし、代表作「ナンバー1A」では、「何かを描いて、何も描かない」ことを表現しています。

ウォーホール

ウォーホールは、「アートとアートであるものの境界線」を破壊しました。

代表作「ブリロボックス」は、市販されていて庶民にはお馴染みの洗剤のパッケージを大量印刷し、箱に貼り付けて並べたものです。

「アート」というと、いままではアーティストが渾身の想いを込めて創作した一点ものでした。

しかしウォーホールは、大量生産され市販されているものはアートではないのかと問題定義をします。

なぜ、今アート思考が必要とされているのか?

昨今、その必要性が叫ばれるようになったアート思考。

ですが、一見関係がなさそうに思える芸術家の思考がなぜ必要とされているのでしょうか。ここでは注目される理由を解説していきます。

  

AIによって大抵の仕事が奪われていく

19世紀、カメラの台頭によって、芸術家たちの存在意義はなくなってしまいました。

同じ現象が、現代でも起こっています。

今後決まり切った作業はAIが代わりに担っていきます。今、あなたが誰でもできるようなオートメーション化した仕事しかしていないようでしたら、危険性を感じた方が良いでしょう。

将来その仕事は人間がしなくなり、AIが代わりにやってくれるからです。

私たちはAIにできない、人間にしかできない仕事を模索することが求められています。

現在進行形で当たり前だった常識は破壊されている

先人たちが必死に壊してきた固定概念。それは歴史上に限った話ではなく、今、現在進行形で起こっています。

例えば、コロナによって、オフィスで働く常識は打ち砕かれ、テレワークが積極的に採用されています。

結婚が幸せのゴールだった常識はなくなり、結婚しなくても幸せを追求する生き方が選択肢の一つとして確立されました。

男女の固定観念も疑問視されるようになってきています。

たとえば、オフィスで女性はメイクすることがマナーとされていましたが、なぜ男性は当てはまらないのか、ヒールを履くこともなぜマナーなのか(#KuTooムーブメント)などがあります。さまざまな場所であらゆる固定概念について討論されていて、その常識は変わろうとしています。

今まで固定概念でガチガチだった人はこういった変化に対応できず、ビジネスマンとして必要とされない人材になるでしょう。

今からできるアート思考の鍛え方3選

ここでは、現代に生きる私たちが、今からでもできるアート思考の鍛え方を3選紹介していきます。

全てにおいて否定しない

常識を疑えとよく提唱されますが、そもそも何が常識なのか自覚的でない場合が多いです。なので、まずは自分がいかに思い込みが多いかを自覚することが大切です。

その一つの訓練として、すべてにおいて否定せず、受け入れる姿勢を持ちましょう。

世の中に絶対の正解はありません。一見間違っているように見えても、見方・視点を変えれば正しいこともあります。

否定せずに「そのような見方もあるよね」と受け入れることが、多視点を持つ第一歩です。

とくに子どもは視点を多く持ったお手本です。著者インタビューでも、「アート思考のお手本はこども」と語られています。

子どもがいる方や、身近に子どもがいる方は、ぜひ子供の行動、思考回路を観察して、アート思考に繋げてみてください。

いつも見ているYouTubeにコメントする

自分がいかに固定概念が多いかを自覚したら、次は自分はどういったものの見方をしているのかを把握することが大切です。

自分は人より独特な視点を持っていないという人でも、普段見ているものに対しての感想を並べてみると、「こんな視点を持っていたんだ」と自覚することも多いです。

一番身近で自覚できる方法として、 いつも見ているコンテンツにコメントしてみることがおすすめ。特にYouTubeなど動画コンテンツは、製作者渾身のクリエイティビティが発揮されている作品が多くアップされています。

動画だけを見て、自分がどう思ったのかの感想は、誰かが言ったことでも、動画製作者が意図したものでもなく、自分の意見であり視点です。面白い企画を見て単純に「面白い」と感じてもいいし、「こんな企画を思いつくのはどういう思考なんだろう」と疑問を持ってもいいでしょう。

普段なにげなく動画を見るだけで終わっている人は、ぜひ感想をコメントに残してみてくださいね。

自分でコンテンツを作ってみる

自分の物の見方を鍛えたら、それを表現してみましょう。同じテーマでも、物の捉え方、視点が違えば全く違う作品になります。

例えばブログを始めるにしても、一つのテーマをとことん深掘ってもいいし、大きく捉え、総括した内容にしてもいいのです。

大事なことは、自分独自の視点を持ち、それを表現することにあります。

まとめ

「アート思考」とは、今までの固定概念に疑問をもち、自分なりの視点を表現していくことだとわかりました。少しずつでも独自の視点を追求し、自分にしかできない仕事を目指してみてくださいね。

 

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