成長したいなと感じていながらも、具体的にはどうしたらわからない方も多いのではないでしょうか?
方法論はいろいろとありますが、今回は 「コンフォートゾーン・ラーニングゾーン・パニックゾーン」と呼ばれる成長段階について解説していきます。
何か行動を変える1つのきっかけとして、ぜひ参考にしてみてください。
成長段階の3つ考え方
組織変革の分野を専門とするミシガン大学ビジネススクールのノエル・M・ティシー氏によると、成長段階は3段階あるといいます。
1つ目は不安を感じすぎている 「パニックゾーン」、2つ目は適度な緊張感があり学びを得やすい 「ラーニングゾーン」、3つ目は緊張感がない 「コンフォートゾーン」です。それぞれ詳しく解説していきます。
パニックゾーン
パニックゾーンは、緊張と不安が大きすぎる状態です。
新しいことを始めたいけど行動に移せないと言う人はある種「パニックゾーン」にいる人です。
脳の防衛本能の働きで思考、感情、行動が止まってしまっています。
冷静な判断ができず、心身ともに大きな負荷がかかっています。短期間であれば問題はないですが、長く止まることはかなり危険です。
ラーニングゾーン
ラーニングゾーンは、適度な緊張感をもっていて、学びを得やすい状態です。
自分に何が不足していて、何が足りているか、どのように行動すれば目の前の問題を解決できるかなど、冷静な判断と思考力が保たれています。
キーワードは、「前向きな気持ち」を持っているかどうかです。
コンフォートゾーン
コンフォートゾーンは不安も緊張もない、いわゆる「ぬるま湯」状態です。現状をずっと維持したいと考え、これ以上成長したいといった意識が薄れてしまっています。
居心地がいい代わりに、成長は見込めずキャリアアップとは程遠い状態と言えるでしょう。
常に「ラーニングゾーン」にいることが成長のカギ!
人が一番成長しやすい心理状態は「ラーニングゾーン」と言われています。成長したいと考えている人はぜひともこの状態で居続けたいところです。
しかし、この3つの領域は常に変わっていきますので、簡単に「コンフォートドーン」にも「パニックゾーン」にも陥ってしまいます。
「パニックゾーン」と「コンフォートゾーン」からの脱出方法を習得しておいて、いつでも「ラーニングゾーン」に戻れるよう意識しておくことが大切です。
コンフォートゾーンからの脱出方法は?
そもそも自分自身がコンフォートゾーンにいると自覚がない人が多いので、まずは自分がコンフォートゾーンに身を置いていることを自覚することが大切です。
「自分がどうなりたいか」をしっかり把握し、理想と比べて現状とどのようにギャップがあるか把握しましょう。
おのずと「このままではいけない」と危機感を覚えるのではないでしょうか?
この 危機感こそが「ラーニングゾーン」へと突入する第一歩です。
パニックゾーンからの脱出方法は?
パニックゾーンから抜け出すためには、何に不安を感じているかを一度紙に書き出してみることがおすすめです。
漠然と不安に感じていたことを明文化することで、自然と考えが整理されます。
書き出してみて、思っていたより不安に感じていたことが大きな問題でなかった、と言うこともよくあります。
書き出してもなお不安が解消されない場合は、横に対処法やアクションプランを書き出してみましょう。
行動に移すことができれば自ずと問題は解決し、自然とパニックゾーンから抜け出せているはずです。
まとめ
正しい成長のためには、 目標設定と適度な緊張感が重要になってきます。
漠然と成長したいと走り出しても、目的地がなければ自分の思いがけない方向に進んでしまいます。自分が望む理想的なキャリアを歩むためにも、目標設定をしっかり定め、ラーニングゾーンに常に居続けられるよう意識していきましょう。